ダンスの種類 それぞれの踊りはどんなステップ?

社交ダンス

以前ブログ記事で社交ダンスの歴史の奥深さを知ってもらえたかと思います。
ここで一度社交ダンスとは、ということをおさらいしておきましょう。

社交ダンスは一般的にBallroom Dance(ボールルームダンス)と言います。
社交ダンスという単語は「Sociality Dancing」と説明を受けたときに
「Social Dance」と聞き違え、直訳して社交ダンスとなった。
という説が有力とされています。

優雅な社交ダンス

もともとは親睦を深めるためのダンス全体を指す言葉として使われたようです。
ペアダンス全般やフォークダンスやクラブダンスなどが当てはまります。

ヨーロッパがダンス文化の発祥であり、流行の発信地でもあります。
貴族とたしなみとしてダンスが定着し音楽の多様性が広がるとともに
様々なダンスが誕生していきました。

1960年代になるとステップなどの踊り方を細かく定めて
競技ダンスとしても広がりを見せました。

さて、社交ダンスの主な物にはどんなものがあるでしょうか?
良く知られているものを一覧にしてみましたのでご覧ください。

競技ダンス:スタンダード5種

  • ワルツ
  • タンゴ
  • スロー・フォックストロット
  • クイックステップ
  • ヴェニーズワルツ

競技ダンス:ラテンアメリカ5種

  • ルンバ
  • チャチャチャ
  • サンバ
  • パソドプレ
  • ジャイブ

踊りを楽しむパーティーダンス4種

  • ブルース
  • ジルバ
  • マンボ
  • スクエアルンバ

今回はこのダンスがどんな踊りなのかを紹介していきます。

競技ダンス一覧

ワルツ

社交ダンス スタイルが良い

社交ダンスで最もスタンダードなダンスです。
ゆったりとした3/4拍子の曲に合わせて上下に動きながら回るようなステップで
LODに沿って踊っていきます。

流れる曲は円舞曲(えんぶきょく)とも言います。
正式なワルツは男女が向かい合いクローズドポジションで踊ります。
パートナーと向かい合い、肘の位置は高く保ちながら男性の左手と女性の右手をつなぐ、
そして男性の右手は女性の背中に、女性の左手は男性の腕に添えるポジションのことを言います。

競技ダンス界では、アップテンポのものをワルツと言います。
日本では逆にスローワルツのことを「ワルツ」と言います。
初心者がまず初めに習う曲がワルツ、と言うことが多いようです。

ワルツには以下のような種類があります。

  • ウィンナ・ワルツ
  • インターナショナルスタイルワルツ
  • アメリカンスタイルワルツ
  • タンゴワルツ
  • オールドタイムワルツ
  • ヘジテーションワルツ

参考動画

 

タンゴ

タンゴは18世紀後半にイベリア半島で発祥した舞曲のリズムのことを指し、
ダンスで踊る場合は非常に鋭いスタカートでリズムを刻むのでメリハリがあり、
静と動を表す非常に激しいダンスになることがあります。

曲の拍子に合わせて顔を動かすネックアクションなどが
多用されるのも特徴の一つです。
ワルツとは違い上下動がないので、年配の方にも踊りやすい構成になっています。

参考動画

 

スロー・フォックストロット

ジャズに合わせて踊れるようにステップのテンポを
一定のものからゆっくりなステップと素早いステップ組み合わせた
フォックストロットを取り入れ、ワルツの要素も取り入れたダンスです。

実はフォックストロットができた時はゆっくりなテンポのダンスではありませんでした。
どちらかと言えばアップテンポで非常に激しいダンスだったと言われています。
その後ゆっくりな動きを取り入れてスローフォックストロットができたようです。

踊りはワルツにも似ており、初心者にはあまり違いが分かりにくいようです。
ワルツは3拍子、スローフォックストロットは4拍子という大きな違いがあります。
また、ワルツでは回転や上下運動が多く、
スローフォックストロットは回転が少なく上下運動が小さい直線的な動きを多用します。

参考動画

 

クイックステップ

社交ダンスパーティ

社交ダンスは優雅にゆったり踊るイメージが強いですが、
数ある種類の中には逆にボールルームを走り回るように踊るものがあります。
それがクイック・ステップです。

1920年代に、両膝をつけたままリズムに合わせて、足を交互に跳ね上げるのが
特徴のアメリカ生まれのダンス:チャールストン
という曲のブームに合わせて、フォックストロットを
早いリズムで演奏したのがクイックステップの始まりと言われています。

当初はonestep(ワンステップ)と呼ばれていましたが、
その後、クイックステップと名前に代わりました。

クイックステップは飛んだり跳ねたり走ったりしますが、
スイングダンスの要素もありますので滑らかに踊る必要があります。

素早いワルツと形容されることもありますが、拍子は4拍子なので基本的に異なります。
カウントの取り方が「スロー、クイック、クイック」となり、
1拍目に強めのアクセント、2拍目に弱めのアクセントが来るので
スローの時にステップのアクセントをつけるようになります。

参考動画

 

ヴェニーズ・ワルツ

またの名をウィンナーワルツと言います。
このダンスは伝統的なダンスを継承するため、
バリエーションと呼ばれる応用的なステップを作らないように協定されており、
ステップの数自体は他の種目に比べると圧倒的に少ないです。

エリザベス女王にワルツを認めてもらったヨハンシュトラウス1世と、
ヨーゼフランナーがワルツの創始者とされており、

ヨハンシュトラウス2世がヴェニーズワルツの様式を完成させ
「ワルツ王」と呼ばれるようになった、

その歴史を次世代干支継承させたい思いの詰まったダンスです。

このダンスはくるくるよく回るダンスで見ている人も踊っている人も目が回る、
とよく言われています。基本通りラインオブダンス(LOD)を反時計回りに進み、
回転するときもほとんど左回りのナチュラルターンという構成になっているため
ダンスの基本を覚えるにはちょうど良いとされていますが、
踊る機会があまり多くないダンスでもあります。

参考動画

 

ルンバ

社交ダンスにおいては2種類あるうちの2拍目にアクセントの来る
キューバンルンバをルンバと採用しています。

これは英国教師協会がルンバの基礎として採用したことがきっかけになっています。
他方のルンバはスクエアルンバと言い1拍目にアクセントが来ます。

その名の通りキューバのラテン系の音楽で現地の神様に捧げる宗教音楽から
派生して作られたとされています。
しかし、ダンスのステップでは男女の恋愛の駆け引きを表現したものに
なることが多くドラマっチックに踊ります。

ルンバはLODを反時計回りに進みながらゆったり踊るとされていますが、
その場でとどまって踊る人も多いです。
ラテンアメリカ種の競技ダンスの中では最もゆっくりとしたテンポで
踊りやすいとされていますので練習曲にもってこいの種目です。

参考動画

 

チャチャチャ

デュエットダンス

マンボの創始者の一人とされるヴァイオリン奏者エンリケ・ホリーンがアントニオ・アルカーニョの楽団から脱退してアメリカの楽団に入団したときに
書いた曲がヒットしたことでブームを呼んだラテン系のダンスです。

1953年に発表された「ラ・エンガーニャドーラ(惑わす女)」が
チャチャチャのブームの火付け役とされています。

マンボよりも曲調がスローなチャチャチャは、
初心者でも踊りやすく美しいステップが踏めると好評でした。
1950年代、ペレス・ブラードは「エル・マンボ」や「マンボNo.5」を
はじめとする数々のヒットを世に送り出して
世界的なマンボのブームが起こっていましたが、
キューバではマンボよりもチャチャチャに人気が集まっていたそうです。

マンボを変形したリズムで,小節の後半に「チャチャチャ」という伴奏が入り、
軽快で歯切れのよいダンスです。

動きはルンバとほとんど同じですが、スピード感がルンバとは異なり非常に早いです。
メリハリがあり素早く動くことが要求されます。

参考動画

 

サンバ

浅草のサンバカーニバルやリオのサンバカーニバルでも有名ですが、
ブラジルの代表的な音楽です。

競技ダンスにおいてはラテンアメリカ種目で1曲目か2曲目に踊られます。
良くイメージするサンバと社交ダンスのサンバは実は違っていて
バウンスアクションと言う膝が弾むような動きが特徴的で妖艶で弾むように踊ります。

動画をご覧になるとわかると思うのですが、
よくテレビで見るサンバの曲調や踊りの運息が全然違うのが分かりますね。
非常に楽しそうなダンスです。

参考動画

 

パソドプレ

パソとも呼ばれるラテンアメリカの種目の1つです。
スペインで誕生したパソドプレは、闘牛で闘牛士が入場するときの曲の
総称として定義されていました。

このころのこのダンスの名前は「スパニッシュ・ワンステップ」という名で広がり、
ダンスの中心であったパリで流行しました。

パソドプレはスペイン語で「ダブルステップ」を意味し、
マーチ(行進曲)の音楽に合わせて踊るダンスです。
このダンスは闘牛をイメージしており、男性がマタドール(闘牛士)役、
女性はケープや牛、フラメンコダンサーを演じるなど曲や構成によって役は変わります。

また、このダンスの特徴としては男性が主役として立ち回り、
力強いステップで優雅さではなく勇ましさにフォーカスを当てています。

参考動画

 

ジャイブ

1920年代にジャイブの原型となった音楽がハーレムで誕生し、
ジャズのスイングに合わせて踊るようになりました。

当初はフォックストロットのステップに近かったのですが、
チャールストンやリンディポップなどのステップも取り入れられるようになり
1930年代にはジッダバーグと言うダンスに進化しました。

その後ヨーロッパに浸透し改良が進められ
テンポの速いスイングジャズのリズムに合わせて踊るジャイブが誕生しました。

ジャイブはぴょんぴょん飛び回るダンスですが、
ジャズの特徴でもあるスイングに合わせて振り子運動のような動きも取り入れられています。
とにかくノリが大切なダンスです、オーディエンスも一緒に載って楽しむことも重要です。

参考動画

 

まとめ

社交ダンス ペア

以上が競技ダンスのスタンダード5種とラテンアメリカ5種です。
パーティーダンスについては別の機会で紹介したいと思います。

ダンスは言葉の説明だけでなく、
動きも併せてみると非常にわかりやすいですね。

社交場や競技では、衣装があります。
スタンダード(モダン)種目では男性は燕尾服、女性はドレス。
ラテンアメリカ種目では男性女性共に衣装は比較的自由に選べます。

スタンダード種目のようにフォーマルな感じではなく、
露出が多くセクシーな衣装やラメやスパンコールの入った
煌びやかな衣装など曲や振り付けのイメージにあった衣装を着ることができます。

社交ダンスは衣装も敷居が高いと思われています。
練習着と言うものもありますが、
まずは動きやすい服でダンスのステップを踏んでみるところから始めてみませんか?

社交ダンスの華やかな舞台は決して敷居の高いものではありません、
一緒に楽しく踊っていきましょう。

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